新しい事業形態を打ち出し五年連続増収を達成

2011.11.24

メイテックは一九七四年に設立された。当初は名古屋を中心にビジネスを展開していたが、やがて全国へと進出し、急速に事業を拡大していく。一方で、八七年に名証二部上場を果したのを皮切りに、九一年東証二部上場、九八年東証および名証一部上場と着々と企業基盤を整備していった。そして、今では売上高五一七億円(九八年度)、社員数五八〇〇名の規模を誇り、電気、機械、自動車、航空機、情報通信などありとあらゆる分野にエンジニアを送り込んでいる。

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もっとも、創業から今日まで順風満帆だったかというと必ずしもそうではない。他の多くの企業同様、バブル崩壊直後はきびしい状況に追い込まれた。クライアントの業務量が縮小し、その影響をまともに受ける格好になったからだ。しかし、同社は新たな事業戦略を打ち出し、わずか数年で息を吹き返す。九四年に「エンジニアリングアウトソーシング」という全く新しい概念を導入したのである。これについて専門家はこう説明する。「かつては『技術者が一人足りないから派遣してもらえないか』といった依頼がメインでした。いってみればマンパワー的な性格が色濃かったのです。そのため、取引先の仕事量が減れば受注も減るという構造になっていて、景気に左右されやすい面がありました。そこで当社は、クライアントのニーズにトータルに対応できる体制を築きました。単に技術スタッフを派遣するのでなく、プロジェクト全体、つまり設計から試作、評価、メンテナンスまで特定の技術部門の業務を一括して請け負うというシステムを構築したわけです。実際、これを境に上昇気流に乗り、以来五年連続増収を達成しています」